📚悪の華 - シャルル・ボードレール

📚悪の華 - シャルル・ボードレール

November 20, 2022

⚙タナトスへの意志

読者に #

しかしながら 金狼 豹 牝狼猿 さそり はげ鷹 蛇われらの悪徳というけがらわしい動物園の啼き 吠え 唸り 這いまわる怪物どもの中に

ひときわ醜く 性悪な 不潔な獣が一匹いる! 大げさな身振りもしないし 大げさな叫び声も立てないがみずから好んで この大地を廃墟にしてあくびをしながら 世界をのみこむ

そいつこそは倦怠だ! 目には思わず涙を浮かべ水煙管をふかしながら 断頭台を夢みている読者よ 君もご存じだ この微妙な怪物を

—–偽善の読者よ—–わが同類よ—–わが兄弟よ!

僕はこの詩を読んでぞっとした。僕の中に潜む悪魔を克明に詠んでいる。(06/7/19)

酔いたまえ - 「パリの憂鬱」 #

常に酔っていなければならぬ. それがすべてだ. 問題はそれしかない.

しかし, 何に? 酒にでも, 詩にでも美徳にでも, お好きなように. とにかく酔いたまえ.

風に, 波に, 星に, 鳥に, 時計に, およそ移ろうもの, およそ呻くもの, およそめぐるもの, およそ歌うもの, およそ語るもののすべてに, 訊ねるがいい, いまなん時かと.

すると, 風も, 波も, 星も, 鳥も, 時計も, 君に答えるだろう.

《いまは酔うべき時! 「時間」の奴隷として虐げられたくなかったら, 酔いたまえ, 絶えず酔いたまえ! 酒にでも, 詩にでも美徳にでも, およそ好きなように》と.