🗒隼たれ

🗒隼たれ

高校入学前の中学生のときの文章.


「隼たれ。」

この言葉は中学校のときの理科の先生が、卒業していく僕ら三年生に対してお話してくださったものだ。

知ってのとおり、隼という鳥はすべての鳥類の中で最も早く飛べる鳥である。しかし、一方ではニワトリのように一生飛べない鳥もいる。祖先を遡れば、もとは同じだったはずなのに、なぜ一方ではとても速く飛べ、一方では飛べない鳥ができたのか。それは隼という鳥は「努力」をしているからだ。いつでも、もっと速く、もっと早くと最速を目指して飛んでいるからだ。だから努力しなさい。努力しないやつはだめになる、このようなことをお話してくださった。

考えてみれば、僕の中学校生活はニワトリ的生活だった。遅刻、居眠り、部活サボりなど、数えだしたら幾つもある。しかし、自分でもこのままではだめだと思っていた。何か変わらなければいけないと心の奥底では思っていた。そんな心境の中で理科の先生の「隼たれ」という言葉は、僕の潜在意識を強く打った。怠けていては一度の人生がつまらなくなってしまうと思った。そして、心の中に滞っていたもやもやが吹き飛んで、やる気がそのとき湧き上がってきた。

おそらく朝おきた時から夜寝る時まで、ずっと努力する人などいないだろう。しかし、それに近い状態にまで自分を追いやれる人こそが幸せになるのだと思う。僕はこの「隼たれ」を座右の銘として、これからいろいろな物事に挑戦し努力していきたい。そして、僕が努力して自分を鍛える場こそがS鴨高校であると思う。まずS鴨にはいろいろな行事がある。どれをとっても面白そうだ。しかし、どれもたくさんの努力を要すると思う。

次に、普段の授業では今までの中学の授業よりもはるかに質、量ともに充実したものになるだろう。そして今までよりもさらに厳しい授業になると思う。決して楽させてはくれないだろう。だからこそ、僕は努力しなければならない。

ほかにも苦労することはたくさんあるだろう。しかし、なぜS鴨を選んだかというと、前にも書いたように自分を変えるためである。それに、平坦な道を進むより起伏の激しい道を進んでいった方が、ゆくゆくの将来を考えた上ではいいような気がしたからである。「少年老い易く学成り難し」という言葉のとおり、今こそ一生の中で一番がんばらなければならない時期のような気がする。そういう思いを奮い起こす起爆剤としてS鴨高校での生活が僕に働きかけてくれればいいと思う。

最後になったが、将来僕は絶対人生の敗北者になりたくない。そのためにこの三年間で自分を鍛える。そしてこれから過ごす三年間が、これから進んでいく長い道のりの糧になればいいと思う。